KYT(危険予知訓練)とKYK(危険予知活動)
  

KYT(危険予知訓練)とKYK(危険予知活動)を同じものとして取り組んでいる企業や建設現場もあるようですが、厳密にいうと、KYT(危険予知訓練)は、現場でのKYのために準備として事前に行うもので、KYK(危険予知活動)は、現場でその日の作業開始前に行うものとして区別できます。この機会に混同しやすいふたつのKYについて、考えてみましょう。

●KYT(危険予知訓練)とは

イラストによって作業に関係する危険個所や危険行動の直接原因を視覚的に見つけ、その対策を考えます。これは現場でKYがスムーズに行えるよう、事前に訓練するものです。こうした直接原因もさることながら、例えば、出勤前の妻との口論など、間接的な要因によっても、足場を短絡して堕落するなどの災害が発生したケースがあります。そこで、KYT(危険予知訓練)では、さまざまな事故事例から学ぶことが重要だといえます。

●KYK(危険予知活動)とは

作業開始前にその対策について経験と想像力を働かせ、起こる可能性のある災害を想定し、その防止対策を立てることによって災害を未然に防止する手法です。実際の作業開始前に行い、その日の作業内容や現場の状況にそって考えていくため、不安全状態や不安全行動に対しての対策が現実的でわかりやすく、作業員の危険に対する感受性を高める効果があります。さらに以下の項目を加えることにより、一層の成果が期待できます。

1.

些細なヒヤリハットの体験も活かす。

2.

災害事例を常に自分の職場に取り入れる。

3.

重機・機械・電動工具の機能をよく理解し、取り扱いミスの危険性を知る。

(出典:建設工事の安全を願って、木下賞蔵著、大阪労働基準局安全課監修)